偏見感想室

2009年2月28日 (土)

機動戦士ガンダム002ndシーズン第20話 『アニュー・リターン』

ども、YSJッス…。
今週は、もう悲しみに満ち溢れております。
原因はそう、機動戦士ガンダム00セカンドシーズン第20話、『アニュー・リターン』。

細かい説明は割愛します。
そんな気分じゃないので。

アニューは、イノベイターでした。
それは、初登場時から、おそらくほとんどの視聴者が気付いていた事でしょう。
彼女の名前から容易に察知できます。

で、劇中幾度もトレミー2の位置が敵に察知されます。
理由はもちろん、アニューの存在。
イノベイターって奴は、脳量子波で互いの思考をリンクさせる事が出来るそうで、それによって正確な位置を知る事が出来るそうです。
しかし、これまでの描写では、アニュー自身に思考を繋げられた自覚は無いようです。
これは…いったい…?
考えられるのは、彼女自身イノベイターであることを知らずに、自由意志でCBに参加していた。
ティエリアなんか多分そんな感じなんでしょう。
そしてもうひとつの可能性。
それは、一時的に記憶や人格を封印させられていたというもの。

おそらく、アニューは後者で、リヴァイヴの脳量子波による何らかの刺激で本来の目的を思い出したのではないでしょうか。
でも、今までの記憶や感情もそのまま残っているわけで。
その辺が、切ない部分なんですよ。
愛した男ライルとその仲間達を裏切り、本来の目的を遂行しようとする。
しかし、やはりライルが気がかりで、作戦は失敗。
ダブルオー奪取は叶わず、リヴァイヴはオーライザー、アニューは小型艇でトレミー2を脱出します。
オーライザー奪還のため、ダブルオーとケルディムが出撃。
オーライザーの速度に追いつくため、ケルディムがトランザムします。

で、追いついた後、何だかんだでオーライザーは奪還されますが、リヴァイヴはアニューの小型艇で宙域を離脱しようとします。
狙いをつけるケルディム。
その時、アニューの幻影がライルを苦しめます。
「私を撃つの…?ライル…」
撃てません。
撃てっこないです、ライル・ディランディ。
俺自身、「撃つなよ!撃つなよ!」と願ってました。
ちなみにファーストシーズンで、ティエリアが刹那だったかアレルヤだったかを撃とうとするシーンがありましたが、そこでは「撃っちまえよ、○○ヤロウ!」とか考えていたのは内緒です。
でも、撃たないで、飛んでって小型艇捕まえちまえば良かったんでないかい?
それとも、さっきのトランザムでもうエネルギー残ってなかったんかい?
いずれにせよ、ここが運命の分岐点。

でもって番組後半。
ダブルオーを奪取するため、リヴァイヴ、ヒリング、ルイス、そしてアニューがトレミー2を急襲。
アニューのMS、ガッデスって言うんですよ。
アニュー役の白石涼子さんのブログに書いてありました。
彼女のブログも必見。
グッと来ます。

迎撃に出る各ガンダム。
ダブルオーだけは、オーライザーのシステム調整のため出撃できません。
そして、アニューはライルと交戦状態に入ります。
ケルディムのシールドビット、そしてガッデスのファングが激しくぶつかり合い、両者とも疲弊していきます。
「俺たちは愛し合っていたはずだ!」
「偽りの世界でね!」
ライルの問いかけに、強がりで返すアニュー。
本当は愛しているのに、イノベイターとしての使命から、そうする事が出来ずにいる。
そしてその彼女の気持ちを理解しているからこそ、ライルも彼女に叫び続ける。

ついにケルディムはトランザムを発動し、ガッデスを圧倒。
コクピットの装甲を引っぺがし、ライルは叫びます。
「なら、もう一度お前を俺の女にする!嫌とは言わせねぇ!!」
強引です。
半ばGOHKANチックです。
でも、その叫びについに、アニューの心が折れます。
「戻って来い、アニュー」
ライルの呼びかけに、アニューは身を任せようとします。

しかし…

ここだよ。
このシーンだよ。
絶対このあと不幸な結末になる、とわかっていた。
それが、終わりのあるアニメーション作品の脚本なのだから。
全ての事象は、作品内において必然である。
当然、この後の出来事も、あらかじめ決められていた悲劇。

でも、祈った。
「やめてくれ」と。
しかし、アニューは…死んだ。

美しいシーンだった。
常套手段ともいえる、お決まりのシーンだった。
でも、美しかった。

リボンズの脳量子波に意識を支配され、躊躇なくケルディムを撃とうとするガッデス。
ライルの必死の叫びも、彼女には届かない。
そして必殺の一撃がライルの命を奪おうとした時、それを阻んだのは刹那。
ダブルオーライザーから放たれた粒子の光が、ガッデスを、アニューを貫いた。
そのまま戦場を駆け抜けたダブルオーライザーのGN粒子が、悲しくも美しい奇跡を生む。

死の間際、ライルと心を通わせるアニュー。
「私、イノベイターで良かった。そうでなかったら、あなたと出会う事もなく、どこかですれ違っているだけだった」
「いいじゃねぇか、生きていられるんなら」
両親をテロで失い、兄を戦いで失ったライルにとって、生きていてくれる事が何より大切な事だった。
だけど、アニューは違った。
「あなたがいないと、生きている張りがないわ」
彼女は、イノベイターとして使命に生きる事よりも、愛のために生きる事を選んだ。
「私達…理解りあえていたよね…?」
「…ああ、もちろんだとも」
彼女の最後の問いかけにハッとして答えるライル。
イノベイターと人間ではなく、人と人として。
確かに、ふたりはひとつだった。
いままでも、この瞬間も。
「…良かった」
そう、微笑んで、アニューは、くず折れる。

そして、彼女は弱々しく彼の機体を突き放し、独りで逝った。

「アニュー・リターナー!!!!」
ライルの絶叫は、もう届かない。
バックに流れるEDテーマ『trust you』が、ふたりのための曲のように聞こえて、心に沁みた。

ED曲の後。
ライルの叫びがトレミー2の中に響き渡る。
「貴様が!貴様がアニューを!!!」
ライルの拳が刹那を打つ。
刹那はただ黙って、その想いを受け止める。
刹那は言った。
「もしもの時は、俺がやる」
その覚悟に偽りはなかった。
ライルを、仲間を救うため、敵を討った。
刹那は、ただ、自分のやるべき事をやった。
泣き崩れるライル。
その背中を優しく叩く刹那。
刹那の耳に、やさしい歌声が響いた。

何故か知らないけど、本当にこの回は何度見ても美しく切ない。
全ての元凶はリボンズ。
愛するライルの元に戻ろうとしたアニューを、無理やり支配し、そして、使い捨てにした。
ライルも、もちろん刹那も、その事は知らない。
視聴者にはわかるが、登場人物たちにはわからないその事実が、僕らを苦しめる。
しばらくは、この呪縛からは逃れられそうにない。

でも、もしも。
ライルとアニューが、またひとつになる事が出来た、そんな事を想像しても、罰は当たるまい。
あのふたりは、幸せになるべきだった。
イノベイターと、人間の、完全な理解。
愛。
あのふたりの間には、それがあったはずだ。
物語のため、奪われた命。
わかりきった結末を認めたくない、そんな悲しみが、まだ、僕の心を支配している。

アニュー・リターン。
その魂は、彼の元に戻ったのだろう。

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2009年1月25日 (日)

失われた彩画

最近、悪魔城ドラキュラシリーズの曲にメロメロであります。

よく聞いているのが『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』の『失われた彩画』。
何か、しんみりきますなぁ。

【ニコニコ動画】悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲 - 失われた彩画

ちなみに月下の夜想曲は未クリア。
かなりなところまでは進んだんですが…。
またプレイしたくなってきます。

他にも良い曲が多いです、ドラキュラシリーズは。

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2005年6月14日 (火)

OZ

その1 OZ完全収録版
全5巻
樹なつみ 著
花とゆめコミックス

カミさんが読んでいるのを見て触発されました。休みを潰して一気読みです。
あらすじとかめんどくさいので書きませんが、激ネタばれ注意。

【登場人物紹介】
ヨウ=ムトー(主人公。サンレイト軍の軍曹であり傭兵。傭兵部隊での階級は中尉)
フィリシア=エプスタイン(ヒロイン。生体工学の博士)
リオン=エプスタイン(フィリシアの兄。ロボット工学、バイオテクノロジー、AI研究等の第一人者。黒幕)
サイバノイド1019(テン・ナインティーン。リオンの作り出した人造人間。強大な戦闘力を持つ)

ヴィアンカ=エプスタイン(フィリシアの姉。妹に対して過剰なコンプレックスを抱く)
オーティス=ネイト(傭兵部隊でのムトーの部下。)
バイオロイド1024(テン・トゥエンティフォー。第2世代人造人間。より人間らしく作られている)

【超簡単あらすじ】
第3次世界大戦後の荒廃した世界。ムトー、フィリシア、1019は理想都市OZを目指す。様々な困難を乗り越え、ようやく到着したOZは思い描いていた理想都市などではなかった。明るみになるリオンの恐ろしい計画。ムトー達はOZのメインコンピュータ“アスラ”を止める為にリオンに戦いを挑む…。

まず自分的に好きなキャラ。ネイト少尉です。オッサンキャラ大好き。…ホントはさほどオッサンでもないけど、グラサンと口ヒゲはダンディの必須アイテムなので。
そしてネイト少尉と言えば女性型バイオロイド1024も外せない。物語中ネイト少尉とイイ仲になり、人間の何たるかを学んでゆく。終盤傷ついたネイトを救おうとするが、OZとリオンを信奉する彼女の言葉にネイトは絶望する。
最後はネイトと共に爆死。報われない死に方だったなぁ。
もしも、1024とネイトにもっと時間があったなら、違った結果になったのだろうか。愛するネイトの為に創造主リオンを裏切る1024…。そんな陳腐な物語が見たかったのは、僕だけかもしれないが。

他に好きなキャラと言えばヒロインフィリシアの姉、ヴィアンカ=エプスタイン。
突っ張っていても、実は弱いキャラ、大好きです。立場上ムトーと結ばれる事は無かったですが。砂漠横断という極限状態でのヴィアンカとムトーのやり取りでは、世間知らずのヴィアンカがムトーに惚れてしまうのも無理からぬところ。いわゆる、つり橋の上での告白って奴ですね。彼女は出番が多い割にはカヤの外に置かれていた様な気がします。
エピローグでは亭主持ちになっていますが、生涯ムトーを追っかけまわし、なおかつフィリシアに嫌がらせを続けて欲しいものです。

しかし不思議な事に随分前の作品で、なおかつ少女漫画だというのに主人公とヒロインの間に恋愛感情がなかなか芽生えません。フィリシアはムトーの事が好きだと言っていますが、ムトーがフィリシアに対して好きだなどと言う場面もありません。終盤1019に対して「心は(フィリシアに)置いてきちまった」とか言ってますが。
物語の設定も、第3次世界大戦後の荒廃した世界という北○の拳まんまの世界だし。銃でバンバン人が死に、メカだのコンピュータだのサイバノイドだのが幅を利かせる。…ホントに少女マンガですか、コレ?

樹なつみという人の作品は、短編の『暁の息子』(アフタヌーンコミックス)と現在続刊中の『デーモン聖典』(花とゆめコミックス)という作品しか読んでませんが、キャパシティの広い人ですね。次には長編である『八雲立つ』(花とゆめコミックス)も読んでみるとします。

最後にサイバノイド1019について少し触れておきましょうか。
彼は飛行機から脱出する際のムトーの言葉『機械にまでキスしてやる気はない』にショックを受けます。しかし最後にはムトーにキスしてもらう。おそらく、この時の彼はオンナですね。変な日本語ですけども。
絶世の美女の顔を持ちながらも男性型のボディ。だから僕には最後のキスシーンが男同士のキスにしか見えません。わぁい、1019ってヤオイ趣味に目覚めちゃったんだぁ、と。ヤオイに興味は無いので、あまり好きなキャラではないのはそんな理由です。
しかし、リオンの母の人格『パメラ』を取り込んでしまった結果なのか、彼は女性の心でムトーに惚れてしまった様です。そして20シリーズも30シリーズも及ばぬ人間らしさ“愛“を身に付けた…。
可哀想な奴ですが、一番幸せだったのかもしれませんね。

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